禅道会の試合はMMA総合カラテ（総合格闘技）
禅道会は、空手道・総合武道・総合格闘技の競技であり、いわゆる「実戦カラテ」の部類に入ります。
実際に技を当てる空手のことを「実戦カラテ」と言いますが、「実戦カラテ」を代表するのが、極真会館・正道会館・白蓮会館・佐藤塾のルールである「フルコンタクトカラテルール」、略して「フルコンルール」と言います。
いわゆる「フルコンルール」はパンチと蹴りを実際に相手にコンタクトするルールですが、禅道会のように投げや寝技がありません。
禅道会ルールには、投げと寝技があり、一般部上級者と少年部上級者(希望者)は関節技と絞め技が入ります。ということで禅道会は「実戦カラテ」の中でも「超実戦カラテ」になります。
禅道会が考えるMMA総合空手（総合格闘技）に必要なものとは？
禅道会はMMA総合空手（総合格闘技）を様々な格闘技の組合せとは考えておらず、最も自然な一つの格闘技としてとらえています。稽古体系としては基本稽古、移動稽古、呼吸法、ストレッチが重心移動や体移動の身体バランス力、技の威力を向上させるために必要だと考えています。
準備体操・ストレッチ
体が固いのも個性。日常生活に使う範囲を超えた動作を、個性に応じた可動範囲で、バランスよく行えるようにする。
鞭のような打撃の衝撃を相手に伝えるために関節と筋肉のバランスとゆとりを養います。
総合格闘技に適した自然体の構えをとるための健康的なバランスよい体を作ります。
回し受け
MMA総合空手（総合格闘技）においては受けのバランスと重心が重要です。回し受けは常に腹式呼吸とリラックスを保ちながら、余計な力が入ることなく自然な構えをできるだけ崩さずに相手の技を受け流す技術が身に付きます。
基本稽古
その場でパンチ蹴りを大きい動作で繰り返し素振りをし、体のバランス向上を目的に稽古しているため、初心者のカラテ技術向上に大変適しています。
呼吸力は使わずに、リラックスした状態で力の流れを覚えるようにしましょう。
移動稽古
移動稽古は前に「跳ねる」ことも「踏み込む」こともしません。すり足で自然体のバランスを保ったままパンチ蹴りを音もなく動くように練習をします。
一動作づつ呼吸力を使い、打撃力のある技と力の発揮の仕方を覚えることを意識します。
シャドートレーニング
シャドートレーニングは実戦の動きをイメージして行う大切なトレーニングです。
呼吸力をあまり使わない軽く撃つ打撃と呼吸力を使った強打を織り交ぜて、力の緩急がある実戦的な攻撃を意識しましょう。
ミット練習
体をリラックスさせつつ、力みのないバランスを保ちながら、パンチと蹴りを力強く打ち抜く練習を行います。
移動稽古で練習した呼吸力を使った打ち方を意識しながら、対象物を撃つ稽古の中で感覚を掴みます。
マススパーリング
軽めにパンチと蹴りを実際に打ち合うスパーリングです。リラックスして身体バランスを意識しながら行います。
初心者は最初受けやブロックなど約束組手から始めます。
首相撲
首相撲とは立ちの状態で相手を制するカラテ技術で、組んだ状態でも膝蹴りなどで攻撃をする練習です。
膝蹴りは軽くリラックスして行い、組んだ状態でもバランスが崩れないことを意識しましょう。
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